自然をモチーフに生命の起源を追求した作品を制作しています。自然を原点に見据え、一目に見えないものの存在―
例えば、森羅万象のあらゆる全てのものに潜んでいる宇宙の理といったものに強く突き動かされ、それが描く原動力になっています。自然の風景、樹木や水、土、光、空気といったものの中に自分自身を投影させながら祈りながら描いています。
この自然に囲まれた川上村での作品制作は、森と、より一体となった環境のおかげで、想像以上に気持ちを集中させてくれていることを実感しています。また、私にとっての日本画の画材となる岩絵の具や和紙などは、これらを表現するのに最も適した材料であり、また日本の風土によく合っているのです。気候や湿度に左右される非常に扱いにくい材料ではありますが、その分無限の可能性を秘めた素材でもあります。ここ川上村の風土と大変相性のいい関係を更に見出し、今後どのような展開になるのか楽しみでなりません。
■出品略歴
創画展(東京都美術館)
春季創画展(京都市美術館)
天理ビエンナーレ展(天理市)
京展(京都市美術館)
京都日本画家協会展(京都文化博物館)
大阪美術協会展(大阪市美術館)
京都新聞社会福祉事業団チャリティー展(京都高島屋)
その他 個展・グループ展多数開催
■受賞歴
大阪美術協会展・知事賞等受賞7回
天理ビエンナーレ展・奨励賞89年
春季創画展・春季展賞 94年、95年、99年、01年、04年
京展・紅賞96年、京都市芸術文化協会理事長賞97年
創画展・奨励賞09年
その他 文化庁国内研修員
現在 創画会会友
京都日本画家協会会員 京都ユネスコ会員
日々食器の制作。
なので食卓はいつの間にか自分の器ばかり。
我が家で出番の多い器は使いやすくて安心感がある機能性に優れているもの。
料理と器の色の相性、毎日使うものだから使い回しがきくものを自然と選んでいます。
使い手の方が日々の生活を心地よく過ごす為に選ぶアイテムのひとつとしていつまでも愛され、そして使い続けてもらえる器。今私が大事にしている制作テーマのひとつです。
言葉でいうのは簡単だけど実際にそれを反映させるのってとっても難しいし、ものすごく時間もかかる事です。行き詰まった時、もしかしたらこのまま自分の目指す器まで辿り着く事が出来ないかも知れないなぁ とぼんやり思う事もあったりします。でも一生のテーマがひとつでも見つけられたのは本当に素晴らしい事。今はあせらずじっくりと制作に向き合いながらその時満足の出来る精一杯の事をやっていくだけ。少しずつでも何かを発見して吸収する事が出来れば私が求める器との距離は自然と近づいていくのだと思ってます。
■経歴
1969年神奈川県生まれ
東京芸術大学デザイン科卒業後土を素材としたオブジェや器の制作に入る。
現在は食器の制作が中心。
■出品略歴
【2009年】
●東京・世田谷区 IN MY BASKET 『グレイ・白・黄色の器たち』
●静岡・sahanji+ 『3ks』展
●広島・5day’s market 『いにま陶房展』
●東京・代官山 ギャラリー無垢里 『常設展+ワークショップ』
●いにま陶房アトリエにて 『陶・和紙の手仕事展』
●静岡・『 sahanji+ 展 』
●いにま陶房アトリエにて 『生活の器展・4』
●兵庫県 西宮市・nico『 小さな器と置モノ展 』
【2010年】
●東京・IN MY BASKETグループ企画展『どんぶり・bowls展』
●奈良市・風の栖 企画展『いにま陶房 生活の器と置モノ展』
●愛媛県・fleur グループ企画展『お茶の時間 展』
●兵庫県・nico グループ企画展『秋・お茶を愉しむ うつわ展』
●東京・IN MY BASKET 企画展『やさしい器、やさしい時間』
●大阪・堺市・『灯しびとの集い』
●いにま陶房アトリエ・『生活の器展・5』
●広島県・5day’s market 企画展『いにま陶房展』
●東京・spiral market 『ちいさな うつわ展』
【2011年】
●東京・spiral market 『ちいさな うつわ展』
●いにま陶房アトリエ・『生活の器展』
●大阪・木テーブル・『sahanji+展』
●東京・spiral market 鈴木雄一郎個展『生活の器展』
●横浜・【Spiral Market YOKOHAMA】夏の陶器市
■受賞歴
●2001年 天理ビエンナーレ 入選
第39回朝日陶芸展 入選
●2002年 第40回記念 朝日陶芸展 入選
長い曲がりくねった山垣を登っていくと、
ともに折に杉林の姿が目につく。山は右へ回ったり左へ回ったりスクエアに旋回している様に見えるが、道はまだ登って行く。
方向の意識が次第に薄れてゆくと車の中で孤り暇なら歌でも唄って最小限の奇声を上げ、気晴らしもできようが、最大限に自生する杉林には窮屈な空間しか残っていない様に見える。
このようにして、私には匠の聚に辿り着くまでの回り道の、遠回りを経てもなかなか上手にならない己が陶技に重ね合わせてみる日々があります。今のところ、ここには日常の中で道聴塗説に悩まされながら不覚さだけが目立つ自分がいるのです。
木漏れ陽のなかで路辺の撫子がひとつの方向性を導いてくれさえすれば、山辺の道も愉快に歩くことが出来ようか?だからといってそんなに急いでいるのではなく、そろりそろりと仕上げてゆくロクロ目の壷のように、一癖二癖ありそうな揺らぎの中で真っすぐに保っている均衡があるように思うのですが。そして、いつか山花開くか、と壷の口の猶予を残して閉じる。
出来上がった壷を見て、ふと目が覚める…まだ夢でもみているのかという思いの中、苦い思いのうす笑いをして洗面に向かうと、まさに目の前に夢の様なサクラとウメが一度に咲き、山吹が黄色く咲き始め雪柳が白く輝く現実の4月があった。
※道聴塗説 [どうちょうとせつ]
道ばたで聞きかじったことを、
すぐにまた道ばたで自説のように、他人に話すこと。
■経歴
1950年 大阪市生まれ
1980年 ミシガン大学留学
1981年 ロチェスター工科大学留学
1996年 河島浩三氏に師事、
京都府宇治市炭山工芸村の工房にて作陶活動に入る
『陶土で器をつくる』それが今私の生活の大半をしめています。
造って終わりでは無い陶器という作品は使う人がいる事の責任の重大さも最近ようやく分かり始めて喜んだり落ち込んで悩んだりとテンヤワンヤ飽きない日々です。
何かを創る事で色んな実感を得る事が出来る私は土という素材と向き合う事でシンプルな生き方の答えを少しずつ少しずつ受け取っている気がしています。
それ以上でもそれ以下でもないありのままで完全だということ、土での制作の日々は自分自身と向き合う毎日でもあります。
■経歴
1973年 大阪生まれ
浪速短期大学工芸科卒
滋賀県立窯業試験場大物ロクロ科卒
■出品略歴
【2009年】
●静岡・sahanji+『3ks』展
●広島・5day’s market 『いにま陶房展』
●いにま陶房アトリエにて 『陶・和紙の手仕事展』
●長野県 松本市『クラフトフェア まつもと』
●静岡・『sahanji+ 展 』
●いにま陶房アトリエにて『生活の器展・4』
●東京・spiral market serection vol.178『 cup+ coffee 』
●兵庫県 西宮市・nico『 小さな器と置モノ展 』
●大阪 堺市・『 灯しびとの集い』
【2010年】
●大阪府 堺市・ama gallery 企画展 『鈴木智子 暮らしの器』
●奈良市・風の栖 企画展『いにま陶房 生活の器と置モノ展』
●愛媛県・fleur グループ企画展『お茶の時間 展』
●兵庫県・nico グループ企画展『秋・お茶を愉しむ うつわ展』
●鹿児島県・ikiyasoobou 企画展 鈴木智子出展『いにま陶房展』
●いにま陶房アトリエ・『生活の器展・5』
●広島県・5day’s market 企画展『いにま陶房展』
●東京・spiral market『ちいさな うつわ展』
【2011年】
●東京・spiral market『ちいさな うつわ展』
●いにま陶房アトリエ・『生活の器展』
■受賞歴
●1997年 第35回 朝日陶芸展 入選
●2001年 第39回 朝日陶芸展 入選
●2004年 第42回 朝日陶芸展 入選
初めて匠の聚に訪れたのは8年ぐらい前のことで、山や川、自然が大好きな私は近くの渓流に泳ぎに行くことを勧められて行ってみることに。そこで見た渓流の美しさは目を見張るもので、それ以来私は川上村の大自然のとりこになりました。渓流散策は毎回いろいろな発見があります。通うことでわかる四季折々の風景、多くの生命力あふれる木々たち、生を全うし朽ちて土になろうとしている大木。その大木を苗床にしているきのこや、瑞々しいシダやコケ、見たこともない川虫、それを捕食するうつくしい魚。たまにみる動物の足跡や川原で力尽きた鹿の白骨。陰と陽、それぞれが折り重なり、バランスよく存在し、美しい自然を形成している。自然の恵みである木を素材として扱うものの一人として、山や渓流に立ちいることにより、その関係性を再認識しつつ日々の制作に生かせるのではと思っています。
ここ匠の聚には身近にその大自然がある。常に感謝の気持ちを忘れないよう、木片一つ一つにも生命を感じることが出来るように、感性を研ぎ澄ませ、大自然の偉大なバランスを手本に、一刀一刀を積み重ねていきたい。
■経歴
1976年 大阪府堺市生まれ
1995年 大阪芸術大学環境計画学科入学
1997年 語学留学のため渡米
2000年 帰国後大学卒業を経て建築業を学ぶ
2006年 株式会社彫刻工房マツモト入社「鐵山」※に師事する
※「鐵山」とは(故)松本鐵太郎のもとに集まった
刀工や絵師たちの作品を表します。
私にとって絵を描くことは、生きることのすべてです。
物心つく頃から絵を描くことが好きで 「自分は絵を描くことで生きていく。」
そんな風に思って日々過ごしてきました。
作品には植物や動物などの自然をモチーフにすることが多くあります。
自然は色んなことを私に教えてくれます。
自然から学ぶことは、生きていくことの強さや美しさそして優しさです。
絵を描くことで一番大切なことは心です。
目に見えないものがとても大切なのだと思います。
心を通わせること真実を知ること。
不思議なことにこの村で絵と向かい合うことで
その一つ一つを手に取るように感じるようになりました。
家族や友達、日々の生活を深く生きることが
一瞬の線を美しく見せるのだと思います。
今後は、日々作品と向き合って嘘のないよう本物のアーティストとなることです。
■経歴
2005年 大阪芸術大学
プロダクト デザイン学科入学
2009年 大阪芸術大学 卒業
2010年 フリーイラストレーターとして活動開始
2011年 創造者デザイン専門学校 (webデザイン) 入学
2012年 大阪芸術大学プロダクトデザイン学科 副手
2013年 匠の聚 入居
川上村は人口が2000人ほどの村である。山と川のある、穏やかでとても静かな村だ。「匠の聚」はそんな川上村の山の上にある。
山の中の小さな集落。緑の中での生活。アトリエを一歩出れば、大自然がそこにある。青い空、咲き誇る花、澄んだ空気。森の中には野生の動物たち。木彫の素材となる檜や杉が目の前で威風堂々と生きている。四季折々の美しい景色に囲まれ、モチーフとなる対象も豊かだ。
都会に住んでいれば、時間をかけなくてはたどり着かない「癒し」の場所。雄大な自然に、つつまれ守られながら暮らす日々を与えられたことは、芸術家としてどれほど貴重であろう。
人口が少ないことは決して寂しさとはイコールではない。
ここには人と人との温かいつながりがある。
子供の頃からこの村で育った訳ではない私たちをも受入れ、親身になって育てていこうとしてくれている人たちがいてくれる。伝統ある祭事も、1年の中の生活の一部として受け継がれている。周りの温かな心遣いに日々感謝しながら暮らすことができる生活こそ豊かなことだと思う。
私たちが後世に伝えるべき、古き良き日本がここにある。
大いなる自然と日本の原風景という宝を創作活動に還元することで私の新たな作品が生まれていく。
■経歴
【1967年】兵庫県生まれ
【1993年】
宝塚造形芸術大学美術学科彫刻科卒業
京都教育大学教育学部美術科彫刻研究生、1999年修了
【1996年】
第42回全関西美術展 第一席(大阪市美術館)
サクロ(京都)にて個展
二科京都展 京都新聞社賞
【1998年】
東京都江戸川区モニュメント設置
【1999年】
宇治市文化センター彫刻展 定朝賞(宇治市文化センター)
【1999年】
京都美術工芸展入選
二科大阪展 大阪市長賞
【2012年】
第94回全国高校野球選手権大会及び、49地方大会共通の「優勝」・「準優勝」チームに贈られる盾やメダルなどの原型デザインを手掛ける。(97回大会まで連続)
現在、京都彫刻家協会会員